ロータリーは人道的な奉仕活動に携わりながら、職業を通して高い道徳的水準を守りそれを奨励し、世界において親善と平和の確立を広めるための活動をしています。そのネットワークは全世界において36000以上のクラブに所属する121万人のロータリアンによって構成されています。
ロータリーは次世代を担う若者を支援する多種多様な交換留学生・奨学生制度を運営していますが、いずれのプログラムも国際交流によって異文化への理解を促し、ロータリーの願う世界平和を追求するという点で一致しています。参加する学生には学業や研究に研鑽して自らを高めることはもとより、多くの人々と交流を図り、国際親善の役割も担うことが求められます。その活動を通して学生には将来、ロータリーの求める国際平和と維持に貢献できる人材となることが、期待されているのです。
ロータリーはそのネットワークを活かし、プログラムに参加する学生に対して最も安全な環境を作り、それを維持するよう最善を尽くします。
このような人的な支援とは別に奨学金などの物的支援も行っているのです。各プログラムには世話クラブ(ホストクラブ)とカウンセラーが設置され、参加学生に対してのきめ細かい支援が行われているのです。
ここではロータリークラブが持つ交換留学生・奨学生制度の概略を説明いたします。
各プログラムの詳細は、RIのホームページ https://www.rotary.org/ja を、当地区の採用プログラムや募集要領は国際ロータリー第2590地区のホームページ https://rid2590.jp/ をご覧ください。
高校生を主とした「異文化体験」「ロータリー親善大使」を目的とする1年間の高校留学とホームステイ。来日学生・派遣学生ともに日本において毎年100人以上、全世界では8000人以上の学生が参加。留学滞在に関わる費用の部分的な支援も行っています。この制度のきっかけはロータリーの創設時にロータリアンの奥様達が持ち寄った僅かなポケットマネーから始まり、以来、形を変えて今日に繋がっているのです。
大学院生以上を対象として、世界平和の実現に向けて紛争解決など、国際問題研究を学び、国連等各機関において即戦力となる人材を育成するための奨学金制度。学生は全世界7つの大学に設置されたロータリー平和センターにおいてそれぞれの専門研究を行っています。
日本発祥による在留外国人留学生への奨学金制度。このプログラムは指定校制度(大学)により、ロータリーの指定する大学からの推薦、選考を経て毎年、700名を超える留学生が採用されています。奨学生はそれまでの生活維持の為に割かれていた時間を、自らの学業と研究に専念することが出来るのです。またロータリアンとの交流を通して国際親善の役割も担うことで、将来、母国と日本との懸け橋となるよう、努めています。現在、その輪は世界に広がりつつあり、台湾、韓国、モンゴルを初めとして9か国で米山学友会が開設されています。その原動力となっているのが日本でこのプログラムに参加した米山学友(卒業生)なのです。
主に12歳から18歳までを対象とした社会奉仕を主体としたグループで、学校単位で部活・サークルとして活動しています。
18歳以上の幅広い年齢層を対象としたロータリーの目指す人材育成のためのプログラムです。参加する人達は奉仕活動を通してロータリーの理念、目的を学びながら、地域社会において求められるニーズに答えていきます。
14歳から30歳までを対象とした若者のためのリーダーシップ養成プログラムです。リーダーシップを発揮したい、自分の可能性を広げたい等、自らを変えるきっかけとして時代に合わせた様々なプログラムが各地区によって実施されています。